2009年 04月 04日

welcome,Tokyo

開催2日目にして東京国立博物館の「阿修羅展」に行ってきました。
初日は開館前から40分待ちの列ができ、1万人来場したとか。
東京での展示は57年ぶり、そりゃ、見たいですよね。

実は約1年半前に奈良の興福寺まで見に行ったのです。
そのときの。
興福寺の宝物館では背面が壁のケースの中にいるので、
ほぼ正面からしか見ることが出来なかったのですが、
今回は360度ぐるりと阿修羅を見られるとのこと、そりゃ、見たいですよね。
興福寺のガラスケースはとても素っ気無くて、
国宝の居場所としてはイマイチだと思っているので、
東博さんの手にかかってどう演出されるのか?
そんなことも楽しみに思いながら。

阿修羅の前の部屋には阿修羅以外の八部衆と釈迦十大弟子の一部。
まずはガラスケースが無い展示に驚く。
鋳造像ならまだしも、湿度や温度に非常に敏感なはずの乾漆像を
ガラスケース無しで展示するなんて・・・。
まぁさすがに何らかの処理はされているとは思うのですが。
黒い展示室内に整然と凛々しい仏像たちが並ぶ光景は、
それ自体がものすごい世界観を持っていて、見ているほうが迷い込んだような感覚。
個人的には異形のカルラとクバンダが好きですな。

そして阿修羅もまさかのケース無し。
ガラスを通さないことで、質感や衣服の部分のディティールが鮮明に見て取れ、感激もの。
この華奢な少年が1300年も若々しいまま生き続けていることに
改めて感動しました。素晴らしすぎます。
1300年前の日本人も、しっかり日本人顔なんですね。
21世紀の日本人が思う「端整」「精悍」と、
8世紀の日本人が思うそれが同じということも、嬉しいことです。
黒に朱を差し入れた広い展示室に155センチの阿修羅が1体だけ展示され、
それでもあの空気はなんでしょうね。うっとりです。

今まで阿修羅像の正面のお顔ばかり見ていて、
事前に買った「芸術新潮」の3月号で初めて側面のお顔をしっかりと見たのですが、
正面から見て左のお顔が、どことなく身近な人に似ていて嬉しくなりました。

第2会場の四天王像(興福寺では見ていない)、これも素晴らしかった。
日本人はなんと火とか風を立体的に表現することに長けた人種なんだろうかと思います。
四天王は天邪鬼を踏みしめているものですが、
天邪鬼が実に四天王を憎らしく睨んでいるのがちょっと可笑しくて。
天邪鬼にしてみればたまったもんじゃないけど。

で、ショップでお買い物。
経費で何万円ものお買い物も可能でしたが、自分が欲しい物だけを実費で購入。

帰りに本館の地下に居る知り合いに会いに行ったら、
別館でやっているカルティエの展示をただで見せてもらえました。

宝石なんて全く興味が無くて、よく女優がパーティーか何かで
「何億のジュエリー」を身につけているのを「どこにそんな価値が?」と思っていたのですが、
実際にカルティエのティアラやネックレスを見たら、納得してしまいました。
高価な宝石は、絶対的に美しい。
で、手間がすごい。
カルティエ工房の制作工程を映像で流していたのですが、
その工程の複雑かつ精密かつ段階が多いことに、目からうろこが落ちまくりでした。

そんな文化的な1日を過ごしました。
阿修羅展はちょっと落ち着いた頃にもう1回ぐらい見に行きたいものです。
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by pocket-xiao | 2009-04-04 00:51 | いとし、しほらし、かはいらし


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