2009年 07月 16日

7月14日シアターコクーン

なんだかんだ、やっぱりコクーン歌舞伎を見に行ってしまいました。
舞台上に作られるシートの販売にタイミングよくめぐり合えたので、
久しぶりに舞台を見るために1万円以上を出しました。

その、舞台上の客席。
全部で50席ほどですが、本当に舞台上後方、本来の客席に相対して、
本来は書割が置かれるはずの位置に客席を作ってあるのです。
目線としては、シアターコクーンの1階席の一番後ろの人と目が合う高さ。
基本的には役者の後姿を見る時間が長いのですが、
回り舞台やら移動する床を多用しているので、
つまらなく思った瞬間はまったく無かったです。

むしろ。
私の席は一番後ろの席だったので、後ろを振り返って見下ろせば、
舞台裏でスタンバっている役者や大道具小道具の出し入れや
下座さんが行き交う姿を見ることが出来て、かなり楽しめる席でした。

6月に引き続き、演目は「桜姫」です。
2ヶ月連続で見ると、さすがにずいぶん理解が進みました。
いわば御家再興物、と言われる分野のもので、
一番人間関係とストーリー展開がが複雑怪奇な分野なので、ちょっと苦手なのですが。

  家宝を奪われ、父と兄を殺された姫が、数人の男の手に渡りながら、
  人殺しをしたり女郎に身を落としたりしながら、最後には父と兄の敵を殺し、
  家宝を取り戻して家を再興する・・・という、言ってみればこういう話。

約3時間ほとんど出ずっぱりだった桜姫役の中村七之助は偉い。若さだねぇ。
後半目立って良かったのが、去年も素敵なヤクザのとっつぁんを演じた坂東弥十郎。
前はクサい演技が嫌いだった中村橋之助が、ものすごやわらかくなってた。
中村勘三郎もそうだけど、世話物ができる役者が、これからの主流なのかな。

6月の桜姫は”因果”をすごく強調して、
前世の因果から桜姫を執拗に追いかける男と、
桜姫の父と兄を殺したと知らずに桜姫を女房にした男とが、
2人してひたすら桜姫を追いかけ続ける様子が怖面白かったのですが、
7月はそういう明確なテーマを感じることができなくて、
はっとする瞬間には巡り会わなかったです。
ただ、普通は大団円と呼ばれるお気楽なラストシーンが
(殺しや敵討ちの場面の後などに、急に舞台が明るくなって大勢の人が出てきて
御家再興万歳!的に取って付けたようにハッピーエンドにする場合がよくあります。
それは暗い雰囲気のままお客を返してはいけない、という作者の優しさだと思う。)
芸術面を重視して辛気臭く作ってあって、
それはそれで中々に綺麗で良かったです。

今年も公演グッズは手ぬぐいを買いました。
桜の家紋の散らし柄。
紫と濃紺と2色あったので、同柄なのに2色とも買っちゃいました。

コクーンに行くたびに思うけど、素敵な劇場だなぁと。
縦横高さ、無駄が無くて丁度良い。
大好きなハコです。
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by pocket-xiao | 2009-07-16 01:05 | 今日ノ出来事


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