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2010年 07月 07日

満員御礼

何にも用事がない日があって、天気が良ければカメラを持ってお出かけしたかったのですが、
曇りだか雨だか、ぐずぐずして定まらず。

そうだ、寄席行こう。
3,000円くらい払えば4時間か5時間か、楽しく時間がつぶせる。
香盤(出演者)を調べてみると、新宿末広亭の大トリが柳家小三治らしい。
あら、しかも数日前の落語協会の総会で会長に選任されたとか。
小三治なら外れがなかろう、よし、行こう。
ということで、最近お気に入りの下駄外出にて新宿へ。

ちょっと買い物があって、夜の部が始まってちょっとした頃合いに
新宿三丁目に到着。まだ前座がしゃべってる時間帯。
普段なら、これくらいの浅い時間には半分もお客が入っていない、
もしくは数える程度しか入っていないのに、
この日は1Fは満席、2Fも半分くらいは埋まっている状態だった。
末広亭の2Fなんて、入場料が格安になる「寄席の日」以来、
普通の興行で2Fに上がるなんて想像してなかったのでびっくりした。
しかも若い人が随分と多い。
さすが小三治、さすが新会長。

落語は全体的に良かったなぁ。
三遊亭円窓は良い感じに歳を取ってきて、穏やかで柔らかで良い。
入船亭扇橋はずいぶんと歳を取った。もう見られないかもしれない。
漫才もこの日はなかなか面白かったなぁ。
音曲はいつ聴いても同じ出し物しかしない。
奇術はいつ見ても「こんなんでお金もらっていいのかよ」と思うような内容である。

 私にとってはそうなのだけど、お客さんは結構楽しんでいた様子。
 「キャベツ」「ブレンド」に感嘆の声だった。
 こういう現場を見ると、複雑な気分になるもので・・・。 

小三治は「転宅」という噺をした。
妾の家に泥棒に入った元来間抜けな男が、逆に妾に騙され、
お金を取られる、というそれだけの噺なのだけど、
間抜けな男が、徹頭徹尾本当に間抜けで、
妾が徹頭徹尾本当にしたたかで、二人のやり取りの優劣がすごく楽しかった。
騙されたと知った泥棒の狼狽さ加減。
あー、良いなぁ。好きだなぁ。
平成ももう20年をすぎたのに、
ここにはうんと昔の日本人が口伝で生きてる。

でも思うのだけど、今の若手が中堅になっても、大御所になっても、
今の古典のクオリティは保てないのだろうなぁ、と。
今、大御所と呼ばれる落語家の多くは、明治生まれの師匠に噺を習い、
それは血でいえば「濃い」。
その弟子、孫弟子・・・と繋がると、確かに「繋がる」のだけど「薄い」。

私は「薄くても、面白ければ」ありだと思っている。
実際そういう落語家は、いる。少ないけど。
でも、どうも最近「薄くて、粋がっている」落語家が多い気がして、
そういうのは好きじゃない。つまらんし。
私が歳を取ったら、寄席には良い芸人が残っているのだろうかと、
ふと思ってみたりする。
寄席には行かず、昔のDVDを見て笑っているのかもしれない。

こうやってたまに芸談なんぞをしてみる。
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by pocket-xiao | 2010-07-07 00:20 | いとし、しほらし、かはいらし


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