2011年 08月 15日

探検記

2週間前か、三重県北部にある石灰工場の廃墟に行ってきました。
ここはその道のマニアの間で「白亜の迷宮」と呼ばれている物件で、
石灰工場だけあって、石灰の白が工場や保存庫にこびりついていることから、
そう呼ばれているようです。

  よく間違われるのですが、私は廃墟が好きなわけではないです。
  特に、「管理されていない廃墟に行く」のはできれば避けたい。
  立派な不法侵入なので。
  大人だし、社会人だし。
  なので、普段はきちんと観光資源として管理・公開されている場所にしか行きません。
  これまでに行った長崎の軍艦島とか、広島の大久野島(毒ガス島)は、
  「管理・公開されている場所」です。

  もうひとつ廃墟好きにならない理由としては、廃墟は「念が強くて苦手」。
  霊感とか全く無いのですが、昔そこに人の営みがあったのだと思うと、
  何かしら、迫ってくるものがあるんです。
  特に病院とか遊園地とか、人間の生死や歓楽(=感傷的、感情的なもの)に関わるものは、
  雑誌で写真見るだけでも、ちときついなぁ・・・と思ってしまうので。

そんな私がこの石灰工場跡にはものすごく惹かれてまして。
写真で見て、その美しさに完全に持って行かれちゃいました。
で、名古屋に遊びに来るという友人(もちろん趣旨に賛同してくれる人)を捕まえて、
半休取ってレンタカーでぶーんと行ってきたようなわけです。

遠景。自然にのみ込まれ続ける工場群。
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コンクリがかなり風化していて、自然石造りの建物みたいになってた。
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内部はものすごく複雑な階層で作られていて、
いうなれば渋谷の東急ハンズを難しくしたような状態。
たまに行き止まりにぶつかってみたりしながら、上へ上へと向かう。

研究室のような小部屋にあった残留物。
何やら漢字で化学式みたいなものが書いてあるのか?
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少し大きな製造ラインの部屋にあった何かのタンク(白黒撮影)。
この部屋の屋根は崩壊していて、その破片が当たって天辺がへこんでいる。
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そうそう。廃墟は普通に危ないので、だからなるべく避けているのもある。
鉄骨だと思って安心してると、メキッて音がしたりするのよ。

椅子は意図的に置かれたものだろうけど、こういう物憂げなの好きなの。
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この部屋にあったカレンダーは1975年8月のまま。
30年以上放置されていることになる。
(ただ、敷地内の一部は産廃置き場になっているらしく、
産廃入りと思われる新しめのコンテナもみかける)

そしてここがお目当ての真っ白な部屋。
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石灰を乾燥させるために、木のトレーに乗せて積み上げていたらしい。
高さ5メーター位?もっと高いかな。
想像よりも高さがあって、最初に見た写真通り美しくて感動的。

んー、圧巻(白黒撮影)。
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「今地震来ないで!」と心から思った。
この建物自体、木造で出来ていて、同じ建物がほかにも5、6棟ぐらいあるみたい。
アプローチを見つけられなかったので断念。
ちなみに1棟は丸々倒壊していた。

もう1か所、白い部屋。
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石灰を袋詰めしていた模様。
この下の階層に小さなトロッコがあり、どこかに線路が続いていた。

あとは来た道をひたすら帰る感じ。
当たり前だけど、何箇所か蚊に刺された。。。

憧れの場所に行けて、大満足でした。
でもやっぱり、無法地帯の廃墟に行くこと自体は、うしろめたい気持ちが晴れない。
難しいバランスです。
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by pocket-xiao | 2011-08-15 01:18 | 窓際写真展


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