2011年 08月 25日

8月22日新橋演舞場

芝居を見てきたという話。
「櫓お七」という歌舞伎舞踊がかかるというので、
珍しく発売初日からチケットを取りました。気合入ってます。

櫓お七は、江戸時代に実際に起きた事件をもとにしたお話です。
火事で檀家の寺に避難した商家の娘・お七は、
その寺小姓の吉三と恋仲になります。
家に戻った後も吉三に逢いたい一心のお七は、
「また火事が起これば逢える」と放火をし、
最後は火あぶりの刑になるという、悲恋と言うか若気の至りと言うか、そういう話です。

話の内容はまぁ別にどうでもよくって、
私が見たかったのは、この歌舞伎舞踊で用いられている「人形振り」という演出です。
櫓お七が最初人形浄瑠璃の演目であったことからでしょうが、
歌舞伎舞踊になったときにその名残?趣向?で、
役者がただ踊るのではなく、人形扱いに見立てた黒子2人が役者の後ろに寄り添い、
役者は浄瑠璃人形のような動きで踊るという、特殊な演出です。

いやぁ、これは、ほんとに、すばらしく素晴らしい。

浄瑠璃人形は、人間に近い動きや表現を追求した結果、
ものすごく複雑な関節の動きの再現ができたり、
顔の細工などが施されるものになっているのですが、
それをまた人間が表現するという「逆輸入」は、
趣向として大変面白い。
それでまた日本舞踊としてきちんと成立してなきゃいけないし。
パントマイムのロボットダンスが表現方法としては近いものかもしれませんが、
手指・首の細かい動きと、その真逆の大胆な体幹の動きの差が激しく、
しかもそれが「操られている」が前提にあることが独自だと思う。
きっと小さく変な筋肉がたくさん付くんだろうな。

この日お七を踊ったのは中村七之助。
若くなきゃ踊れないよね、これ。ヒザ青あざだらけだろうに。
よくできました。

10月は珍しく当世流小栗判官という演目がかかるみたいです。
これは見に行くなぁ。
[PR]

by pocket-xiao | 2011-08-25 00:52 | いとし、しほらし、かはいらし


<< 今週のぶつぶつ。      あふぎをとし >>