2011年 09月 13日

「空海と密教美術展」

先週末、東京国立博物館(ギョーカイ的には東博と呼ぶので以下東博)の
「空海と密教美術展」を見に行ってきました。
ここ数年、東博の仏教関連の展示はハズレなし。
特に2年前?の阿修羅展は凄まじく素晴らしかったわけで。
今回、職権乱用し取引先にわがまま言って招待券を入手。
なかなかのスペシャルパスポートでした(ちゃんと今日お礼言った)。

空海の肉筆書や巨大な曼陀羅や、実際の仏像で作る立体曼陀羅など、
強烈なエネルギーを発する作品が多く、
スピリチュアルとかそんな生易しいものを求めてくるような人は、
このエネルギーを受け止めきれるのだろうかとか思っちゃう。

空海の肉筆とか、何か匂うのね。
ただでさえ意味の強い漢字を使う仏教の文書(もんじょ)を、
強い墨でその意味を封じ込めるように記す。
この字や文の意味が分からなくても、
文字ひとつやバランスをアートとしてgreat!という外国人は居ると思う。
曼荼羅は・・・教科書や参考書や美術書で見たものとは全くイメージが違った。
ひたすら大きい。そして意味が深すぎる、重すぎる。

立体曼陀羅は、世界を外から見るのではなく、世界に迷い込んだ感じ。
黒い空間に仏像が八体、きれいなライトアップをされて展示されていて、
自由に回遊できるようになっている。
最近こういうふうに、ショーケースの中のものを一方から眺めるのではなく、
360度から見つめることができるようになった。
そうすることで、後姿とか、横顔とか、
見えなかったものを見ることができるようになった。
剣を振り上げる持国天の後ろ姿は惚れそうにかっこいいし、
帝釈天の背中の肩のラインはやたら色っぽい。
こういう楽しみ方ができるようになった時代に、
仏像ときちんと向き合える大人になれたのは、本当に幸せなこと。

今回珍しく、こういうお出かけに友達を誘った。
東博の仏教展示の手法・演出の素晴らしさを見せたかった。
きっと私と同じように感動してくれると思ったから。
その目的はうまく叶って、とても喜んでくれて、
それもまた私には幸せなことだった。
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by pocket-xiao | 2011-09-13 00:58 | いとし、しほらし、かはいらし


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