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2011年 09月 25日

先入観なんて

土日にショーの裏方の仕事をしてました。
もう10年くらいになるのかな、途中2回くらいお休みしたけど、
長く関わり続けているショー。
自分が出たこともあったな。

ここの裏方は老舗の劇場付きの職人さんと一緒に仕事が出来るので、
毎回かなりためになる。

今回、心から楽しめたアクトが2つ。
1つはまだ12とか13歳の男の子の、マイケル・ジャクソン風なスライハンド。
異常な完成度の高さ。
あれくらいの年で手品やってる子って、
親とか先生が考えたアクトをなぞっているだけの場合がほとんどなんだけど、
(=自分で現象を理解せずに現象を起こしている)
彼はきちんと現象を理解してステージに立ってる感じがした。
とても面白く見た。

もう1つは、トリの安田悠二氏のコスチュームチェンジのアクト。
始まって10秒で、まだ現象起きてない前振りの段階なのに
「うわこれやばい、泣きそう」って思ってしまった。
もちろん照明や狭めの舞台からくる雰囲気が醸し出す「やばさ」もあったのだけど、
氏の圧倒的な存在感が凄すぎて。
今まで簡単なイリュージョンしか見たことなかったので、
こんな素晴らしいアクトをする方だという認識が無かった。
ほんと申し訳ない思い。勿体無い思い。

私はかねてから、コスチュームチェンジを手品と認めていなくて、
というのは歌舞伎の演出にある「引き抜き」「ぶっ返り」「早替わり」を越えていないから。
歌舞伎のそれは、その現象が起こることでキャラクターが変わったり、
感情の変化を表すのだけど、
手品のそれは、意味を成さないことが多いから。
だから、認めないし好きじゃない。

という先入観をもってしても、氏のアクトは素晴らしかった。
何よりもプロセスと現象がきれいだった。納得した。
という感想を楽屋で言っていたら、
「こんなに喜んでいるわらこは珍しい」と言われた。
それくらい、良かったということ。

別に辛口なわけではないのだけど、自分が納得いかないものや、
何となくの感性でお気に召さないものや興味のわかないものには、
あえて自分から触れないようにしている節はある。
ショーの場合、当たり前だけどそういう自分の嗜好とは関係なく目の前で事が起こるので、
今日みたいな意外な出来事が起こるとすごいハッピーになる。
(もちろんアンハッピー=期待はずれな思いもしてきてるけど)

今日は良い日であった。
とても気持ち良く働けた。
いつも裏方ヘッドにいてくれる茅場町のアニキが居なくて最初不安だったのだけど、
場を読めて動けるスタッフばかりで、私かなり楽してた。
みなさま、ありがとうございました。
来年もまた一緒に仕事しましょう。
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by pocket-xiao | 2011-09-25 21:56 | 今日ノ出来事


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