2011年 10月 23日

「成就する」

自分の作ったアクトというのがいくつかあるわけですが、
その中で「Black is the colour」というものがあります。
これは曲のタイトルですが、便宜上こう呼んでる。
分かる人に言えば、自分たちのSMC卒業公演の時に作った、
黒いロングスカートはいてくるくる回りながらお花を出す、あれです。

卒業公演でやって、なかなか良い出来で、
翌年ショーで2回やって、ズタボロな出来で、
納得がいかなくて、その翌年にもう2回、ショーでやりました。
なので、結果5回、舞台にかけたことになるのか。

ものすごく好きなアクトなのですよ。
その80%は曲に助けられてるんですが。
ものすごく良い曲で。
The Eccentric Operaの。名曲。どこかに国の伝承曲だそうですが。
"Black is the colour of my true love hair"
(黒は私の愛する人の髪の色)
で始まるこの曲は、ひたむきに愛する人への気持ちを綴った歌詞で、
もー、すごく、じんわり、きゅーんとなるのです。
なので、その歌詞の気持ちをきちんと示したくて、
初演時はそんなでもないですが、回を追うごとに、
「特定のひとりに気持ちを向ける」という演出に変えていきました。
演出っつーか、単純に気持ちの持ちようなんですけど。。。

で、その5回目の舞台の時に、その気持ちの出力がものすごく上手く出来て、
すっごい気持ち良く終われたし、
いちばん見てほしかった人に「良かった!」と言ってもらえたので、
「うわぁ、成就した。。。」と思ったのです。

それ以来、そのアクトは一度も舞台にかけていません。
その時以上のものが出来る気が全くしなくて。
あのアクトは「成就した」んだし。
「成仏」の方が正しいのかな。
3年かけて吹き込んだ魂が、その時、幸せに天に召された気がしたのね。
こういう経験は他のアクトではなかったから、すごく不思議な感覚だった。
しばらくは勿体なくて道具を取って置いていたんだけど、
ついに去年、引越しの時に道具のほとんどを処分しました。

最近友達との会話の中で、このアクトの話が出たので、
ふと思い出して書いてみた次第。

補足すれば、コンテストルーティーンは成就しては無く、
あれは「役割を終えた」という感覚に近い。
だから最近は、フルルーティーンはやらず、
ポイントを押さえて再構築したバージョンでやっている。
今年のケヤキで見られるかどうか、まだ本人でも分からないですが乞うご期待。
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by pocket-xiao | 2011-10-23 11:25 | いとし、しほらし、かはいらし


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