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2012年 04月 01日

引力

昨日、フィギュアスケートの男子フリーを見てまして。
羽生結弦の演技が素晴らしくって。クギヅケでした。
確かに、技の完成度としては、その後のパトリック・チャンとか、
明らかにレベルが上なんだけど、心の揺さぶられ方が全然違った。
「グッとくる」と「お上手ね」の違い。

なんだろ、理由はよく分からない。
若さゆえにコントロールできない力みたいなものが、
TV画面からも伝わるような気がしたのね。
とにかく、引き付ける力があって、良いものを見た!と心から思った。
上手とはちょっと違う、見る人を引き付ける「引力」みたいなものかと。
こういうことって、たまにはあるけど、
たまにしかないから、大事にしたいと思う。

ちなみに、最近見たもので印象深いのは、
中村勘九郎の襲名興行で見た「鏡獅子」。
(前半、腰元として踊り、獅子頭を持って踊っていたら獅子の霊が乗りうつって、
後半は獅子として勇猛に踊るという、踊り分けが難しい曲)
前シテの腰元がそれなり(むしろ女形は弟の七之助が上手だ)で、
「いやー、さすがに難しいか?」と思ってしまったのだけど、
後シテの獅子が素晴らしかった。
舞台上に居るのが人間だとは思えないくらい、
舞っているのがきちんと獅子だった。

あとはこれも歌舞伎だけど、市川海老蔵の「暫」の絵面が良かった。
江戸時代の芝居小屋を描いた浮世絵で、こういうのがありまして、
b0024051_233711.jpg

絵の左側、花道に描かれているのが主人公。
衣装の広がりもあって、やたらと大きく見える。
ずっと、「絵だし、誇張して描いてあるに決まってる」と思っていたら、
実際こういうサイズ感に見えてやたらと感動した。
すごいでかい。そして悪い奴をバッタバッタ倒していく。

芝居小屋が小さいくあることにはきちんと意味がある。
主役が大きく、強く、超人間的に見える。
それに観客が憧れ、応援し、贔屓したくなるのは当たり前だ。

今月の平成中村座は、待ってましたの「法界坊」!
これは多くの人に見てほしい。見て絶対に損をさせない。
東京に居たら、休みの度に週1で見に行ってただろうなぁ。

スケートの話ではいって、結局歌舞伎の話になる。
最近古典芸能ばっかりみてるからな。。。
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by pocket-xiao | 2012-04-01 23:49 | いとし、しほらし、かはいらし


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