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WALATTE,WALATTE!!

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2005年 10月 31日

楽しいならばそれで良い

先日、後輩の発表会を見に行ってきた。
卒業して3年半、だいぶ客観的に見られるようになってきた。
もしかしたらそれはちょっと寂しいことなのかもしれませんが?

OBとして見ると、とても良い発表会だったと思います。
みんなよく頑張って、本番仕上げてきた。
2つほど、まじで心を震るわす演目があった。
去年も同じことを思ったのだけど、
「なんだ、みんな結構やるじゃん!」
今の他大のサークルの状況をまったく知らないので、なんとも言えませんが、
うちのサークルはここ数年、ある一定レベルを保っているんじゃないかと、
それはとてもすごいことだと、思います。

自分がこんなにも出身サークルを誉めるのが、なんだか不思議です。
というのは、
私は一度、学生マジックを全否定したことがあります。
もちろん今も、学生マジックと分類されるものを認めてはいません。
そこは
「不思議さ<技術」
「見やすさ<カッコ良さ」
の世界です。
いかに不思議か、じゃなく、いかに難しい技術、手順をこなしているか
観客に対する見やすさ、じゃなく、自分がいかにカッコ良く見えるか。
誰かが「学生マジックは自慰行為だ」なんてことを言ったそうですが、
それもあながち間違っていない気がするんです。

手品で「一生懸命さ」を見せてはいけない、とも思うのです。
マジシャンの手の、自然な動きで生み出される不思議が、
より不思議だと、私は信じています。
無駄な力、無駄な動きがあっては、それは手品じゃなくて、
たぶん手の体操なのだと。

だから、私が自分の手品理論で後輩の演技を見ることは、
彼らにしてはとても不幸な批評ばかりを受けてしまうことになるでしょう。
それはしてはいけないことだと、過去何年の批評の中で感じました。

以前は、学生マジック以上のレベルを後輩に求めたときがありました。
でも、そんなことはしなくてもよかったんです。
だってみんなはそれを望んではいない。

楽しいならば、それでいい。
これはサークルだもの。
みんないろんな理由でここにいるんだろうし、
その理由はなにも手品が好き、じゃなくてもいい。
サークルがちゃんと存在して、毎年ちゃんと発表会が開ける、
それだけでも、後輩達に感謝しなければいけない。

だから、OBとして後輩達の演技を楽しむことにした。
そうしたら、とても自分が楽になった。
もちろん言いたいことが無いわけじゃないけど、
言わないほうがいいことが多いから、あえて言わない・・・。

こう、暖かい目で見るようになった自分を
ちょっと老けたのかな、とも思ったりする。

by pocket-xiao | 2005-10-31 00:56 | 今日ノ出来事


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