2007年 01月 03日

渋くてすんません

正月は演芸番組が多いものですが、
これがなかなか、良質な番組にはお目にかかれないのです。
2日の夕方~夜にかけてBSで放送された「昭和なつかし亭」は
NHKライブラリー映像の垂れ流しっぽくなっていたものの、
演芸ファンには楽しめる内容で、まあまあ良かった。
漫才漫談曲芸といった色モノが多すぎたのが、ちょっと残念。

最後に古今亭志ん生の一席を流したのは良かったナァ。
一席丸ごとを映像付きで見たのは初めてでした。
40年くらい昔の、白黒の映像でした。超貴重。

志ん生はなんたって、かわいい。
この上なくかわいいおじいさん、という印象。
そして志ん生の落語は、あったかい。
登場人物が陽気で、それでいてぼんやりしていて、愛嬌がある。
志ん生のマクラフレーズ(話に入る前の導入部分)には名言が多い。

「最近はまた、いろんな犬がいますナァ。中には毛糸のほつれたようなのがある。
どっか引っ張ったら、ほどけて無くなっちまうんじゃないかね」

夫婦喧嘩がいい。
「おまえさんなんかシャツの3つめのボタンみたいなもんだね!」
「なんだいそりゃぁ」
「あってもなくてもどっちでもいいってんだよ!」

「お前はいつも俺のことをゴミだゴミだなんて、ゴミ呼ばわりしやがって
ゴミにはゴミの了見ってもんがあるってんだよ」

志ん生の噺の夫婦は、とかくおかみさんが強気でしたたか。
旦那はぼんやりしてるか大酒飲みか、ちょっと頼りない。

そんなおかみさん同士の会話。
「おまえさんは何だってあんな甲斐性の無い男と一緒になっちまったんだい?
何かいいことがあるのかよぉ。
何か理由があるんだろ?言ってごらんよぉ。」
「だって・・・、寒いんだもん」

この「寒いんだもん」がいぢらしくてかわいいんだって!
なかなか言えないよ?(たぶん)

久しぶりに寄席に行くのもいいかもしれない。
正月初席は高かったかなぁ、確か。
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by pocket-xiao | 2007-01-03 17:23 | 今日ノ出来事


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