2007年 04月 19日

あなたのためならどこまでも

久しぶりに歌舞伎のチケットを取りました。
6月、中日劇場(名古屋)。
出し物は、猿之助十八番の内「獨道中五十三驛」。
たぶん、一度東京で見ている。

なぜ名古屋まで、一度見た演目をわざわざ見に行くのかというと、
この「市川猿之助一座」が、大好きだからです。

 猿之助一座は、その座長である市川猿之助が4年ほど前に病気療養に入ってから、
 東京でのまとまった興行が、ほとんど無くなってしまいました。
 毎年恒例だった7月の歌舞伎座の公演も、2年前から無くなり、
 春の新橋演舞場での2ヶ月公演も、無くなりました。
 東京に出てきてから、7月の歌舞伎座と春の新橋演舞場を欠かさなかった私には
 それはそれは、寂しいことでした。

 確かに、看板役者である猿之助の不在は大きい。
 猿之助一座は他の歌舞伎諸派と違い、
 世襲制ではなく、内弟子から歌舞伎役者になった人たちの集まりなので
 「伝統的な立場」の弱さも、歌舞伎座を追い出された理由だと思う。
 悲しい現実。

私はずっと、自分は「歌舞伎が好き」なんだと思ってたのですが、
よく考えたら、猿之助の歌舞伎しか見なくなってしまっていて、
「猿之助の歌舞伎が好き」なんだと気が付いた。
だから、猿之助が療養に入ってからは、
猿之助一座の興行を2回ほど見た以外は、歌舞伎を見に行ってない。

今回も、猿之助は演出だけであって、舞台には立たない。
たぶん、もう、舞台には戻ってこないんだろうな、と思っている。
覚悟している、というか。
もし万が一にでも、一度でも、猿之助が舞台に戻るようなことがあれば、
どこにだって見に行きたいと思っている。



 
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by pocket-xiao | 2007-04-19 23:03 | いとし、しほらし、かはいらし


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