2008年 02月 25日

ポラロイド写真の思い出

ポラロイド写真用のフィルムの生産中止が決まったらしい。
すでにカメラ自体は生産中止となっていて、
フィルムが無くなれば、ポラロイド写真という文化は消えてしまうことになる。
なんだか寂しい。

子供の頃、ポラロイド写真は特別なもの、と信じて疑わなかった。
ポラロイドカメラは私の家にはなく、友達の家にもなく、
唯一、ちょっと裕福な近所の親せきの家にあった。
撮ってすぐに写真が見られるなんて、普通のフィルムカメラよりもすごいと思っていた。

あの待ち時間が良い。
口から出てきたフィルムを、蛍光灯の下でパタパタ扇ぐ。
より蛍光灯に近づこうとして居間のテーブルに乗って、腕をのばして扇ぐ。
だんだん画像が浮き出てくるのを確認して楽しみながら、
一緒に撮った人たちと覗き込みながら。

年月が経ってきて、いい感じに色あせるのが良い。
私の子供のころの写真は、もう「フジカラー100年プリント」の時代らしく、
あまり色あせてはいない。
(かじった後のあるものは変色してたりもしているが…)
ポラロイドは、ちょっと茶色っぽく薄く色があせる。
周りの白枠が黄ばむ。

そう、周りの白枠が良い。
その場で撮ってメッセージを書き込んだりしていた気がする。

子供のころに見たり家にあった道具や家電が、次々に姿を変えたり、消えつつある。
進歩しているんだから、良いことであって間違いはない。
私が子供のころは、チャンネルを回すTVだったし、カセットテープ全盛期だったし
5インチのフロッピーもあったし、8トラもLDもあった。
VHSデッキやカセットデッキは馬鹿に大きかったのに、CDシングルは8センチだった。
私の部屋にはレコードプレーヤーもあった(まだある)。

今は何でもコンパクトでスタイリッシュで便利だ。
だから何の文句もない。
ただ、それまでの「過程」を振り返ると、結構楽しいと思う。

ポラロイド写真のことなんて何年も考えたこともなかったけど、
ふと振り返ってみると、楽しいことがたくさんあったなぁ、としみじみ。
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by pocket-xiao | 2008-02-25 00:32 | 雑言タハゴト


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