2008年 04月 09日

素敵すぎて参る

東京国立博物館の薬師寺展を見に行きました。
NHKで特集していて面白そうだったのと、本屋さんで割引券をもらったので。
普段博物館美術館がらみの仕事していながら、
実は滅多に博物館美術館には行かないのですが・・・。

東博の平成館にちゃんと入ったのは初めてかもしれません。
平成館のオープン前、当時大学3年生だったのですが、
学芸員資格取得過程の授業で、まだ内装工事中の平成館の見学をしたのです。
今から思えばものすごく特殊な経験なのですが、
展示ケースの中に入らせてもらって、みんなで写真を撮りました。
今その写真があれば、結構貴重なんだけどなぁ。

薬師寺展の目玉はなんと言っても、今回薬師寺の外に初めて出るという
日光菩薩像と月光(がっこう)菩薩像を360度から見られるということ。
さらに、かなり尺の高い菩薩像のお顔をよく見ることができるように
顔の高さにも見物台が用意されていること。

個人的にはお顔は日光菩薩像のほうが好き。
そんなに違いはないのだけど、ぱっと見たときに「素敵!」と思ったので。
全体の立ち姿は月光菩薩像のほうが好き。
どちらも、まさに「うっとり」という感じです。素敵すぎます。
後姿の、背中の肉付きが生々しくてドキドキしました。
肩から肩甲骨辺り、腰まわり、後ろから抱きついたら気持ち良さそう。
この菩薩像を鋳造にしようと決めた仏師は偉い。
木彫りも暖かみがあってもちろん素敵ではありますが、
無機である鋳造がこれほどまでに人肌に近いとは、驚きです。

展示の順路で二体の菩薩の手前にあったのが、聖観音菩薩立像という
少し小柄な菩薩像だったのだけど、これがまた素晴らしい。感動しました。
政治も天気も農業も天災も、全て仏教信仰の下にあったであろう奈良時代、
この菩薩像がどれぐらい人々に愛され、慈しまれたのかと思うと、
じぃんと来るものがあります。
いろんな日本を見つめ続けた菩薩像は、今をどう見るのか、
もし、建立された当時のように今も人々が信仰の対象としていたら、
今の世の中はどう変わるのか、そんなことを考えてしまいました。

展示の冒頭の主催者挨拶文にあった一文が忘れられません。
「心を痛める出来事の多い昨今
本展を通して多くの方の心に潤いがもたらされることを願っています」

そういえば4月8日はお釈迦様の誕生日とされる日。
こういう日に仏像を見て心穏やかになるのも、何かの縁ですかね。
[PR]

by pocket-xiao | 2008-04-09 00:57 | 今日ノ出来事


<< 男社会だねぇ      目覚めたら >>