2008年 07月 09日

最後とは言わせない、が。

先月に引き続き、立川談志の落語を聴きに行った。
普段の独演会だとまずチケットが取れないのに、
今回は他がメインということがあるのか、あっさりチケットが取れ、
しかもかなりいい席で満足。

家元やはり声はあまり出ない・・・。痛々しい。
「しばらく休養するよ」と宣言した。
「もしかしたら今日が最後(の落語の口演)かもしれンな」とつぶやいた。
「そんなことももう5,6回言ってるンだがなァ」、とも。
でも先月よりは体調が良さそうだった。
ネタは先月と同じ「田能久」だったが、あきらかにノリが良かった。
最後には噺の名場面だけを繋ぎ合わせた、マニア受けの噺をして幕を下ろした。
「らくだ」「長屋の花見」「黄金餅」「船徳」「あくび指南」などなど、
家元お得意のいわゆるイリュージョンだった。
意味無く場面も人物もころころ変わるが、意味無く可笑しい。
こういうところ好き。

今回気が付いたのは、談志のお辞儀がとても綺麗だということ。
この公演自体が、弟子の笑志改メ生志の真打披露公演だったので、
2部の頭にお披露目の口上があった。
口上に並んだのは、主役の生志、談志、吉川潮、野末陳平と談志の弟子が2人。
6人の中で、一番お辞儀が丁寧で綺麗だったのが、談志だった。
それに、自分の噺の最中はぐだぐだ妙な動きが多いのに、
口上の最中はきちんと座って、弟子へのはなむけの言葉を送り、
「生志を楽しんで聞いて下さい。よろしくお願いします」
と、低く低く頭を下げた。

本当にこの公演が最後であっても不思議ではない、
だろうけど、
できることならきちんと喉を治して、帰ってきてほしい。
人情噺が聞きたいなァ・・・。または謡いものを。

最近読んだ文章の中に
「立川談志、つまり炎の如く志を語る」という一文があった。
まさしくそうだ。
いい名前だ。
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by pocket-xiao | 2008-07-09 02:07 | 今日ノ出来事


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