WALATTE,WALATTE!!
2013-01-02T23:00:22+09:00
pocket-xiao
桜の時期に:撮った東京タワー。真ん中の光は手前の街灯が構図に入っちゃっただけなのだけど、タワーの核みたいな感じで綺麗におさまっている。
Excite Blog
今年ことし
http://walaco.exblog.jp/19773283/
2013-01-02T23:01:00+09:00
2013-01-02T23:00:22+09:00
2013-01-02T23:00:22+09:00
pocket-xiao
今日ノ出来事
去年の新年の計を見てみると、一番最初に「今年は見極める」と書いてある。
今見ると、何かよく分からない。
どうやら、見極めるべきものがあったらしい。
主語が無い目標は1年経つと、よく分からないものになるらしい。
思い当たるものはいつくかある。
けど、結果的に結果が出るほど見極めてはいない。
でも、結果に結びつきそうな見極めはしたかも。
結果を出すのはたぶん今年。
とか、やっぱり主語のない目標は来年になって何になっているのか。
顔本で「前に進む年にしたい」と書きました。
厄年が終わり、30歳も半ばにさしかかり、
去年までに見極めたものを元に、前に進むタイミングが来た気がしています。
我慢ばかりもしてらんない。
喧嘩しても意味のない相手と、喧嘩するのは止めよう。
聞いてもらえない話を、思いを、消耗しながらぶつけるのは止めよう。
そのパワーは、もっと別なところに使うことにしよう。
そういう1年にしようと思います。
去年も散々出掛けましたが、今年も散々出掛けたいです。
今年こそは、夏の東北!(といっても9月とか)
制覇していないあと4県の内、実は山梨は行っていることに気が付き、
(忍野八海を静岡だと思っていたら、山梨だったというオチ)
残りは岩手、佐賀、沖縄の3県となりました。
2月に博多に行くついでに佐賀に行く(佐賀には何があるのだろう)。
東北巡りで岩手に行く。
残るは沖縄。いつ行く。
最近街歩きが面白くて。路地裏大好きすぎて。
知ってる街でも、ちょっと覗けば知らない景色で、
古い建物とか、看板とか、商店とか、自分の何倍も生きているものたちが、
楽しそうにそこにあって。胸キュンなのですな。
今まではそんなに気にならなかったのに、これも歳ですかな。
おととしから急激に高まった芝居熱は今年も継続しそうです。
2月は博多座、3月は赤坂大歌舞伎、御園座さよなら公演、
4月は歌舞伎座こけら落とし、秋は大阪で平成中村座。
たぶん他にも、いっぱい見たいものがありそう。
今年も松竹に貢献してやるぞ。
あと。
なるべく自分で作ったものを食べる。
自分と繋がってくれている友達を大事にする。
着物を着る。
パソコン買い替える。窓かりんごかをちょっと迷っている。
欲張ってもしょうがないから、そんなとこで。
来年の自分はどうなっていることやら。
ゆらゆら楽しみです。]]>
今日は書かなくてはならない
http://walaco.exblog.jp/19619310/
2012-12-05T22:27:26+09:00
2012-12-05T22:27:10+09:00
2012-12-05T22:27:10+09:00
pocket-xiao
今日ノ出来事
なんてこと、勘三郎が死んだだなんて。
何?何?どうして?
呆然とニュースを観る。よく分からない病名だし。
日中、仕事しながらネットのニュースを流し読みした。
急ではなかったらしい。
どうも、だいぶ長いこと悪かったらしい。
息子2人は死に目に会えたらしい。
そか。なら、まだちょっとマシかも。
長男の勘九郎は京都で襲名披露興行中。
舞台に穴は開けられない。自分のハレの席で。
親が死んでも舞台の幕は開く。そういう世界で、ある程度覚悟はできていたと思うし。
思えば4年前のシアターコクーン、「夏祭」を観た。
やばいと思った。こんなに歌舞伎は面白いものだった?
なんでもっと早く、一生懸命観に来なかったの?
それ以来、中村屋の芝居を時に追いかける日々が始まる。
歌舞伎を観てきちんと消化できたのは、先代猿之助の以来だ。嬉しかった。
決定打となったのは、おととし10月の平成中村座大阪公演。
「法界坊」。
もっとやばいと思った。なんじゃこりゃ。
それ以来、完全に追っかけと化す。
たぶんそれ以降の興行は、ほぼすべて見ている。
去年3月の博多座。
勘三郎は難聴で休演だった。
だからチケットを取っておきながら、あまり気が進まなかった。
でも、行って大正解だった。
代演となった勘九郎(当時勘太郎)は、ものすご一生懸命に舞台にいた。
観てて、涙が出た。
あぁ、この舞台を観たからには、あたしはこの親子を一生観続ける責がある、
って、勝手に思った。
実際、勘三郎が休演中、息子2人の伸びっぷりは半端なかった気がする。
観た演目は、どれも清々しく良かった。
だから去年9月の復活公演も、大阪へ観に行った。
そこで踊った「お祭り」は、その歳だからこそ踊れる、
そんな「ふら」にあふれた、かわいらしい踊りだった。
お帰りなさい。あなたの居ない舞台はやっぱりなんだか寂しくて。
そして浅草平成中村座のロングラン公演へなだれ込む。
毎月足を運んだ。1カ月に2回行った月もある。
4月は「法界坊」
5月は「髪結新三」
勘三郎の当たり役ばかりじゃないか。舞踊も全て面白かった。
来年2月の博多座で復活かと、言われていたが、
少し前にそれが難しいと発表があった。
博多座は前回も休演、今回もか。。。と思って、チケットの申し込みをしていなかった。
であれば4月の新しい歌舞伎座のこけら落とし。
楽しみだな、何がかかるのかな。
の矢先の今日。
去年立川談志が死んだ時も、ぽかんとしたが、今回もずいぶんとぽかんとした。
そして、勘三郎を愛してやまなかったいろんな人たちのコメントに涙する。
こんなに愛されて、惜しまれながら死ぬなんて、なんてずるい人だろう。
人間国宝にもならずに、新しい歌舞伎座の舞台にも立たずに、
親子三代の舞台も踏まずに死ぬなんて。
勘九郎の言うとおり「ずいぶんせっかち」。ほんとだ。
親子三代の舞台は観たかったな。
そして私はまた勝手に「責を負う」んだろう。
今日、襲名披露口上で勘九郎は「父のことを忘れないでください」と言ったそうだ。
忘れるもんか。
忘れてたまるかよ。
こんなに人の感情振り回す舞台ばっかりやってて、
忘れようにも、どうしようもないじゃない。
名前も、観たものも、あたしは全部墓場までもってくから。
そうか、責、だ。
と思い、来年の博多座のチケットを申し込んだ。
そして明日、南座へ行く。
きっと良い舞台のはず。
おやじ、せいぜい羨ましがって観てるといい。
自分にとって、「談志、志ん朝、円楽、先代猿之助の舞台を生で見た」
というのは結構自慢。
ここに勘三郎が加わってしまった。
何十年後かに、絶対に誇りになる。]]>
顔本移行
http://walaco.exblog.jp/19014769/
2012-09-20T18:50:24+09:00
2012-09-20T18:50:06+09:00
2012-09-20T18:50:06+09:00
pocket-xiao
雑言タハゴト
めっきりブログの更新をしないようになりまして、
たぶんこのままフェイドアウトなのでは?という予感です。
顔本に飽きたら、とか、信頼できなくなったら、とかあったら別ですが。
このブログも見たら2004年からやっているみたいで、
まだ当時はブログが流行り始めのころでした。
それから何箇所仕事場が変わったのかもよくわかりませんがw、
とにかく結構長いこと続いてます。
書きたいこと勝手に書いて、自分の備忘録というか、
その時どこにいてどんなことを考えていたのか、
たまに読み返すと可笑しくも興味深くもあります。
顔本は気軽で、匿名性が低く、つぶやきほど差し出がましくなく、
今のところは快適に利用できています。
長文や、たまに書きたくなる三十路女の主張には向かないので、
そういうものを書きたくなったらここを利用します。
最近は深く物事を考えないようになったので、
腹が立つことも少なくなったし、激烈に怒ることもないし、
だから顔本ぐらいの軽い表現場が今はちょうど良いです。
またふらっとここは使うので、残しておきます。
自分のためだけ、なんですけどね。
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ゾロ目
http://walaco.exblog.jp/18906573/
2012-08-30T17:48:07+09:00
2012-08-30T17:47:49+09:00
2012-08-30T17:47:49+09:00
pocket-xiao
今日ノ出来事
何にも変わりませんが、あと2年後に35歳になるといろいろ思うかもしれませんね。
最近すっかり放浪者になってしまって、
どうやら放浪レポートを楽しみにしてくれてる方もいらっしゃるようなので、
なお期待に応えるべく?ふらふらしようと思います。
知らない土地で初めて目にふれるものとか、味わうものとか、
自分が知らないことを知ると楽しい。
まだまだ美しい日本、楽しい日本、可笑しな日本はたくさんあるので、
なるべくたくさんのものに触れたいです。
まぁ単純に仕事頭を切り替えるために、日常と違う刺激を与えてるだけだけど。
来年の誕生日はどこでなにをしてるやら、という感じですが、
それ自体を楽しめる程度にはなったので、なんとかなるでしょう
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無沙汰
http://walaco.exblog.jp/18859808/
2012-08-21T01:28:37+09:00
2012-08-21T01:28:34+09:00
2012-08-21T01:28:34+09:00
pocket-xiao
今日ノ出来事
日常のちょっとした事は顔本でちょいと書けば済んでしまうので、
なかなかこちらまで辿り着けません。
8月は前半~これまでずっと風邪を引きずってしまい、
しかもお盆という繁忙期にかかって休みが無く、
悲惨な生活を送っておりました。
やっと回復したと思ったら、もう夏が終わりますね。。。
最近見たものを備忘録的に書いておきます。
7月の終わり、猿翁、猿之助の襲名披露と、市川中車(香川照之)のデビューと。
中車は喉を痛めていたようで、非常に聞きとりづらかった。
まだまだまだまだ、歌舞伎の人じゃないなぁ。
舞台の人でもなかったかもしれない。
すっかりTVの人になってしまっていた感が強い。
本人がやるっていうんだから、頑張ってほしい。
ずっと見たかった「黒塚」という歌舞伎舞踊。
おばあさんに姿をやつした鬼婆が、ふと若いころを思い出し、
満月の下で自分の影を追って楽しそうに踊るところから一転、
見顕しで鬼婆になって人を襲う、という変化の楽しめる内容。
きっと猿之助が歳をとるにつれ、良いものになっていくに違いない。
また見たい。
猿翁のことは悲しくて書けない。
短歌ぐらいのセリフすら、もう言えなくなっていた。
役者の晩年を見るのは、とてもつらいことだ。
8月の頭、再び歌舞伎。13年ぶりに見る「伊達の十役」という珍しい演目。
一人の役者が性別も年も立場も違う十役を、40回以上の早替わりで演じるという、
アホみたいな(=褒めてる)お芝居である。
これまでは先代の猿之助が一手に演じていたが、最近は海老蔵が継承している。
手品をやっている人間として、この演目ほど気持ち悪い演目はない。
早替わりのためにイリュージョンの手法がかなり用いられているが、
それが不思議さのためではないということが、妙な気分になるのだ。
手品じゃなく、不思議さを突きつけられるあの感じ。
この演目の場合、その現象の上にストーリーが進行するので、
そこいらのイリュージョンよりもうんと高等だと思うのね。
今回は、海老蔵の若いなりの芝居だったな、という感じ。
私にとっては13年前に見た先代猿之助の十役の方が良かった。
久しぶりに映画を見た。
よりによって、「ヘルタースケルター」を。
なんか、エグロいものを見たくて。
「おおかみこども~」が私の周りで大絶賛だったのだけど、
間違いなく大泣きしてしまうのがわかっているのが悔しくて、
あえてTVじゃ絶対オンエアされそうにないのを見てやろうと思って。
原作読んでないけど、原作の方が面白いんだろうな、と思った。
あの映画の場合、主人公は桃井かおりだと思った。
蜷川実花の世界観はとても好きなのだけど、
なんか絵的にも音的にも「うるさい」という印象しか残らなかった。
切り取った絵の美しさは絶品なんだけどね。
見終わって、可も無く、不可も無く。
感動も無いけど、うるさい以外の不快感も特に無く、
自分の感情が平坦なまま動かなかった感じ。
隣に座っていた人が前半ずっとポップコーンをバリバリ食べていたので、
気がそがれたというのもある。
食べ物禁止(もしくはそういうエリア設定がある)映画館って無いものかね。
というところで。]]>
ルーツ
http://walaco.exblog.jp/18703142/
2012-07-23T00:23:56+09:00
2012-07-23T00:23:59+09:00
2012-07-22T22:39:28+09:00
pocket-xiao
いとし、しほらし、かはいらし
たぶん、長文です。たぶん、とりとめないです。
既成観念が変わるくらいにガツンとした芸に出会うことがあります。
しょっちゅうはないです。ほんの、数年に一度程度です。
それを時系列に並べてみようと思います。
文中に突然出てくる番号は、便宜的に振ってみたもの。
私の芸のルーツの、本当の根っこは「落語」です。
中学生の時にTVで見た【①春風亭小朝の落語】が、全ての原点です。
演目は忘れました。「辰巳の辻占い」もしくは「動物園」?
いや、もっとメジャーな話だったような気もするし。
大人が見るようなものには面白いものがあるんだなぁ、って思った。
で、そこからTVラジオの演芸番組を総ざらいし、記録するという、
とても中学生とは思えない生活が始まる。
小朝の落語は面白い。達者だと思う。理知的だし。色っぽいし。
だいぶ長いこと聞いていないけど、今はどんなになっているんだろう。
きっと相変わらず面白いんだろうけど、今の私の感性に添うのかどうか。
落語を聞くなかで、当然、【②古今亭志ん朝(故人)】に出会う。
鈍行で2時間かけて、落語を聞きに行ったことがある。
「船徳」という、家を追い出された貧弱な若旦那が船頭のまねごとをする噺。
高座にいる志ん朝の後ろにはきちんと江戸時代が見えた気がして、
あぁ、落語ってこういうものなのか、と思った。
今見ているこの人は江戸時代の人であり、背景は江戸なのだ、と。
それと当時、毎年8月の中席、浅草演芸ホールで「住吉踊り」という会が開かれていた。
志ん朝が音頭を取った、演芸と踊りの、お祭りみたいな会。
これを高校2年生の時に上京して見に行った。
非常に素晴らしいものだった。
「かっぽれ」という座敷踊りを10パターンぐらい、
いろんな芸人さんが踊るのだが、どれも趣向を凝らしていて面白い。
私がのちに日本舞踊を習うきっかけとなった一つがこれ。
だから志ん朝が早くに肝臓を病んで亡くなった時は、とても悲しかった。
もっとライブで見たかった。
背景に江戸を背負っていた唯一無二の芸人。
落語を聞いていると、節々に歌舞伎が出てくるので、
今度は見識を広めるためにと、歌舞伎を見るようになる。
最初は面白いとも何とも思わなかった。しいていえば、「よくわからない」。
ただ、ビジュアル的な美しさには興味を持った。
高校3年生だったと思う。教育テレビで【③歌舞伎舞踊「関扉」】を見た。
関所の番人が実は日本を征服しようという悪者で、
征服の印に切り倒そうとした桜の木の精霊と戦う、という、
言ってしまえばそんな内容の踊り。
松本白鷗(幸四郎のお父さん)と中村歌右衛門によるもの。
その演出に度肝を抜かれる。
歌舞伎舞踊の演出の目玉である衣装替えがあるのだけど、
その変わりっぷりがダイナミックで、鮮やかで、しかもきちんと意味がある。
踊り自体も迫力があるもので、今でも「関扉」は一番好きな舞踊。
だらだらと歌舞伎を見続け、大学1年生の夏、
7月歌舞伎座【④「義経千本桜 大物浦」】を見た。
市川猿之助(当時。今は猿翁)演じる平知盛の死に際が凄まじく、
これまで「歌舞伎は型の芸」だと思っていた私の脳天を激しく揺さぶった。
こんなに面白いものなのだと、歌舞伎を心底見直した。
ここから数年にわたり猿之助の歌舞伎を見続けることになる。
大学1年生の冬、学生マジックの発表会の裏方をした私は、
【⑤そこでとても素敵な演技をした方】と知り合った。
後々、私の演技にも多大な影響を与えた人である。
その人が出す花はとても綺麗だと思った。
たぶん、ここでマジックを挙げるのは、この人の演技だけ。
ここからしばらくブランクがある。
猿之助の歌舞伎を見続けて数年、大学も卒業して2001年、
【⑥スーパー歌舞伎「三国志Ⅱ 諸葛孔明篇」】を見た。
これはいろんな意味で衝撃作だった。
京劇を取り入れたアクロバティックな演出、
アホか!?ってくらいの本水を使った立ち回り、
火炎放射気を振り回したり、火花を散らしてみたり、
ラストの、劇場の通風孔から劇場中に降りしきる桃の花びら(もちろん紙ですが)。
話自体も、三国志が全く分からん私でもきちんと飲み込める内容。
あれをライブで見た、というのは、私の人生の中でもかなり貴重。
もう1回、あの降りしきる桃の花びらを見たい。
誰ぞ見せてくれないものかと。
時期は定かではないが、2005年ごろ、再び落語に少し戻る。
高校生の時に集めたまま、何年もそのままにしていたビデオを、
何のきっかけか、見てしまう。
【⑦立川談志「芝浜」「文七元結」】、両方、人情話である。
私は人情話が好きではない。別に人情を落語家が語らなくても、と思っている。
が、不覚にも芝浜を見て泣いてしまった。
文七の、心情描写のリアルさに、驚いてしまった。
なぜ、もっと早くこのビデオを見なかったのか、と激しく後悔。
もうこのころ、談志はほとんど高座に出ていなかった。
でもたぶん、早く見ても、良さに気付かなかったとは思う。
物事のタイミングって、そんなもんだろう。
これ以降、談志にどっぷり浸かる。
私には気持ち良くなる毒のような存在。
数少ない落語会、熾烈なチケット争奪戦などもして、3回見に行った。
去年、談志はあっけなく死んでしまった。覚悟はしていたものの。
あぁ、本当に昭和が終わった、と思った。
2008年、今につながる出来事として、
【⑧コクーン歌舞伎「夏祭浪花鑑」】を見た。
コクーン歌舞伎はずっと見に行きたくてもチケットが取れなかった。
きちんと歌舞伎なんだけど、妙にエグくて、明暗の差が激しくて、
見ていてものすごく疲れたが、手拍子にスタンディングオーベーションで終わるという、
これ歌舞伎か!?という劇場の雰囲気があまりにも良すぎた。
感情を振り回しては揺さぶりまくる、串田和美マジック。
そしてスーパーなオヤジ、中村勘九郎(当時。今は勘三郎)。
これ以降、コクーン歌舞伎を毎年見るようになる。
そして2010年に大阪城公演で小屋掛けをしていた平成中村座で
【⑨「法界坊」】を見てから、いよいよ中村屋の追っかけが始まる。
法界坊は本筋も素晴らしく面白く、かつやはりエグく作られているのだけど、
最後の「双面(ふたつおもて)」という歌舞伎舞踊が、本当にすごい。
娘姿で踊り始めて、次第に狂乱になり、カツラや化粧や衣装を替えながら
最後には鬼になっての華やかな大立ち回りになる。
そこに、舞台後ろを開けての演出で、
紅葉の大阪城公園の向こうに大阪城の天守閣が見えて、
さらに特効で桜の花びらを噴射するという、
アドレナリンが出まくって止まらないエンドを迎える。
これはあまりにもインパクトが強すぎて、2週連続で大阪へ見に行ったくらい。
今年に入ってから2つある。そして両方とも、中村屋によるもの。
5月の浅草・平成中村座で見た【⑩中村勘九郎「舌出し三番叟」】。
三番叟自体は、舞踊としては大変地味で、全然興味が無かったのだけど、
勘九郎の三番叟は妙に印象に残って消えない。
すごく難しい踊りだということは、経験上もあって、わかる。
相当稽古しないと、あそこまできちんと踊ることはできないと思う。
舞台上に2本の燭台を立て、地明かりは最低限にして、
昔の芝居小屋の雰囲気を再現したような演出の中、
その誤魔化しのきかない舞踊を踊るという難しさ。
これを見て、日本舞踊に対する自分の価値観が変わった気がした。
どうしても派手なものを好みがちだったのが、
きちんと見せてくれるものは硬いものでも面白いと思えた。
そしてつい先日見た【⑪信州まつもと大歌舞伎「天日坊」】。
コクーンでも見たのだけど、松本では演出が追加されていたりして、
よりパワーアップしていた。
相変わらず、串田マジックにかかって、見終わった後相当ぐったりする。
軽く頭痛を覚えるほど疲れる。
松本は町をあげて盛り上げていて、その取り組みも素晴らしく感動した。
駅からずっと幟が立っていて、劇場までウキウキで歩いたし、
劇場のロビーには縁日が出ていて、むっちゃくちゃ盛り上がっているし、
地方の市立のホールとは思えないほど立派で素敵なホール、
(世田谷パブとか天王洲銀河とかと同じかそれ以上の造作とクオリティ)
若い客層が多くて、やたらと盛り上がる会場。
こういう町起こしは手伝いたいなって思う。
・・・・・
全部で11個でしたね。
細かなものはもっとたくさんあるんでしょうが。
この11個は墓場まで大事に持って行きます。
墓場に行く頃にはあといくつ増えているのか分かりませんけども。
基本的には古典が好きです(十分すぎるほどわかるだろ。。。)。
正確には、古典を、きちんと咀嚼して消化した上で見せてくれるものが好き、です。
本人が消化していないものを見せられても、こっちが消化不良になるだけ。
最近中村屋ばっかり見ているのは、古典か、古典を消化したものを、
きちんと美味しくして、誠実にこちらに提供してくれるから。
それと、ずっと年配の方を追いかけてきたので、
失うことの方が多くて、悲しい思いをしてきた。
中村屋の息子2人は自分と同年代、ずっと見ていられるから。だから。
そして今週、かつて心底惚れこんで追いかけた猿翁(当時猿之助)を見に行きます。
おそらく舞台で見るのは最後でしょう。
ずいぶん痩せてしまって、映像ですら、痛々しくて見ていて切なくなるのに、
舞台を見て、自分はどんな気持ちになってしまうのか。
久しぶりにお目にかかれるから楽しみなのだけど、
見納めになるような気もして。
・・・・・
やっぱり長くなりました。
結論としては、私は耳年増、目年増、感性年増であるということです。]]>
復活劇
http://walaco.exblog.jp/18622879/
2012-07-16T11:02:08+09:00
2012-07-16T11:02:10+09:00
2012-07-16T11:02:10+09:00
pocket-xiao
今日ノ出来事
なんだかじんわり感動してしまった。
世代としてはギリギリ聞いているくらいだし(小学生?)、
バンドとして好きでも嫌いでもないので、あぁこういう歌が流行ったよね、
くらいの感情しか最初無かったんですが。
20年前にテレビで見たと同じものをまたリアルタイムで見ている、
という、変な感覚、その変さが感動的だった。
ダイヤモンドは当時から好きじゃないのは今聞いても同じ感想だけど、
世界でいちばん熱い夏はCDを持っていただけあって、良い曲だと思った。
当時は8センチシングルCDでしたね。
歌詞に昭和を感じる。
「針が降りる瞬間の」って、平成生まれはわからないだろう。
「ブラウン管」とか。
「消せないアドレス」は携帯のメアドじゃないから、とかね。
そうそう、80〜90年代の曲に「アドレス」というフレーズは頻出するんだけど、
使われ方によっては一周巡って新しく聞こえるものもあって不思議。
奥居香のボーカルというのも独特な唯一無二のもので、
いくら上手く真似ても同じにはならない質のもの。
私の中では宇都宮隆、稲葉浩志、根本要、椎名林檎も同じような分類で、
年取っても渋くずっと歌っていけるボーカリスト。
自分が年取ってもずっと聞いていたいボーカリスト。
最近短命なボーカリストが多いのは揃いも揃って特徴が無いからだと思っている。
上手く歌えば良いってもんではないでしょうが。
そんなこと思ってるからなかなか最近は新しい歌にきちんと向き合ってないです。
聞いてはいるんですがね。
PVやライブパフォーマンスの面白さで見ている感はある。
そういう意味ではAKBとかももクロはすごい面白いよなぁとか、
自分らしくないことも思ったりする。
ますます趣味が混沌としてよく分からなくなってきた。。。
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蜂の巣退治
http://walaco.exblog.jp/18597764/
2012-07-13T16:04:14+09:00
2012-07-13T16:04:27+09:00
2012-07-13T16:04:27+09:00
pocket-xiao
今日ノ出来事
窓の桟の部分に小さな蜂の巣が出来ているのを発見。
ほらね、家を空けておくとロクなことが無い。。。
ということで布団を干すこともできず、さてこれはどうすべきかと、
とりあえず調べてみたところ、初期の蜂の巣ならば
業者じゃなくても、市販の殺虫剤で駆除できるとのこと。
ただ、日が暮れて蜂がお休みモードになってからがお薦めとか。
その日は夕方に名古屋に戻らなければならなかったので、
次回家に帰るまではとりあえず放置することに。
で、その次回帰宅時。
蜂の巣用の殺虫剤って高いんですね。
普通の殺虫剤の倍くらいするんだ。。。
一応白い長そでを着て(蜂は黒い色を攻撃する習性があるらしい)、
マスクして、巣めがけて殺虫剤噴出。
・・・効いた。表現は差し控えますが。
最後に棒で巣を叩き落として終了。
蜂さんには大変申し訳ないけど、お家壊しちゃいました。
これで今度は布団が干せるし、安心して窓をあけられる。
しかしあの高い殺虫剤はこのあとどうすれば?
]]>
じんわり美味しすぎる
http://walaco.exblog.jp/18568909/
2012-07-08T23:34:01+09:00
2012-07-08T23:33:28+09:00
2012-07-08T23:33:28+09:00
pocket-xiao
いとし、しほらし、かはいらし
今年はいつもの串田和美演出に加え、脚本がクドカン。
役者も若手中心に劇団の方も多いという、いつもと違う感じで。
いかんせん去年が暗すぎて個人的にダメージが大きかったので、
クドカンの脚本なら・・・!という期待を持ってコクーンへ。
いろいろ私が読み違えていたせいで、今回のスケジュールがめちゃくちゃでして。
最初、29日にお芝居を見て、30日に大学のサークルのOB会に参加するという、
上京スケジュールを立てていたのですが、
30日が四半期末の棚卸であることに後で気が付き、
29日日帰りでの上京に変更。
開演が18時、まぁ長くても2時間半、9時半の新幹線には乗れるかな、
そうすると名古屋からの在来線も終電1本前には乗れるかな。
と思っていたら、上演時間が休憩挟んで3時間半。
やべ。新幹線の終電に間に合うかどうか?というレベル。
最悪、東京で泊まって、翌朝始発の新幹線で職場に、
という選択肢もあるし、夜行バスという手段もある。
けど、30日は残業必須だから、なるべく家で寝たい。。。
どうやって帰ろうかを考えながらの観劇でした。
話のはしょり方も、役者も、衣装も、セットも、音楽も、本当に良い舞台でした。
歌舞伎のお約束事もきちんと守りながら、客席に近い。
衣装もお約束を守りながら、質感とかボリュームとか斬新。
柄が素敵なものが多かった。だいぶ洋寄りの柄を使っていた。
相変わらず重いテーマの内容で、相変わらず串田演出の殺しは残酷で、
グイグイこっちの心情をえぐってくるのだけど、
衣装とかセットの軽さやPOPさで、ずいぶん中和されてた。
なので、今年は良い気分で劇場を出られた。
とはいえ、ものすごい心が揺さぶられまくったので、すっごい疲れた。
帰りの新幹線(終電間に合った)~翌日~2日後~3日後。
じわじわくるんですわ。余韻が。
セリフのことを考えたり、役者の表情を思い出したり、
衣装を思い出してニヤニヤしたり。
ここまで後日の余韻が来る舞台は初めてだ。後味が良すぎる。
これまで観たコクーン歌舞伎の中でも特殊に最高な舞台でした。
ということで、もう1回、終電を気にせず集中してみるために、
来週松本へ出掛けます。その価値はあるなぁと。
]]>
移動がちな一ヶ月
http://walaco.exblog.jp/18530292/
2012-07-03T09:21:23+09:00
2012-07-03T09:21:19+09:00
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pocket-xiao
今日ノ出来事
頭に名古屋→東京、そして奥鬼怒まで、の往復。
その週半ば、会議で名古屋ー東京往復。
次の週もおもちゃショーで名古屋ー東京往復。
その週末は帰省のため、名古屋から東京経由で新潟。
帰省中には福島までドライブ。
帰りは飛行機で楽々のはずが台風接近で、再び新幹線トランジット。
これで半月分。
会社でスカイツリーの団体予約をしたというので、参加するため名古屋→東京。
帰りは久しぶりの高速バス。
中2日間連続で、仕事場と前の仕事場の飲み会に誘われ、
両日共に終電を逃してタクシー帰り。
(だって名古屋市内なのに終電が11時半なんだもん)
最後に、お芝居を観るために再度上京。
余裕で帰りの新幹線に乗れると思い込んでいたら、
お芝居が想像の倍近い長さで、新幹線終電にギリギリ間に合うくらい。
案の定、名古屋からタクシー。
以上。
なにこの交通費シェアの高さ。
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身の丈
http://walaco.exblog.jp/18487722/
2012-06-24T23:28:36+09:00
2012-06-24T23:28:03+09:00
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pocket-xiao
雑言タハゴト
歩きにくそうに歩いている人が多い。
だいたい、靴のせいらしい。
・・・んな歩けないような靴履くなよ。
って思うわけです。当たり前のことです。
明らかに靴が足に合っていない人って結構いて、
ブカブカの靴でパタパタ音鳴らしながら歩いている。
なんで?って思う。フィッティングしないのかね。
あと、ピンヒールのブーツで不格好に歩いている人。
癖がつきすぎて、ブーツが変形してたりする。
春先に見かけるのは、就職活動や新入社員の女の子。
普段だってヒール履いているだろうに、
スーツになると途端に歩けていない子が多い。
特に思うのは、「ウェッヂソールって、スーツに向かないよね」。
まずウェッヂソールで綺麗に歩けている人をほとんど見かけない。
その上、着なれない服を着て動いているから、
なんかもう、哀れな目で見てしまうくらい散々たる有様。
ウェッヂソールって、靴の体積が大きいので、
スーツみたいな、タイトに着るような服だと、
上下のバランスが悪くて、足が短く見える、と思う。
自分の歩行癖とか、着る服とか、もちろんTPOも考えて靴選びすべき。
身の丈に合ったものをね。綺麗に歩ける靴を。
私はいろいろ履いた結果、5~7CM太めヒールの
ショートブーツかアンクルブーツが一番しっくりくるという結論に至。
なのでスーツの時は夏でもブーツはいてる。
ブーツの歩きやすさもそうだけど、座った時に靴下が見えないのが良い。
常に3~4足のブーツが玄関に並ぶ。
あと、休日はスニーカーか下駄以外は履かない。
たくさん歩くことが多いから、ヒールなんか履かない。
観光地でヒールで歩いている人見ると、すごいなって思う。
最近は現場勤務なのでスーツを着ていないから、
ヒールを履くのは会議がある月2回くらい。
たまに履くくらいだとやっぱり疲れる。]]>
呆気なく終了
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2012-06-19T21:23:23+09:00
2012-06-19T21:23:26+09:00
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pocket-xiao
今日ノ出来事
名古屋でその日発売の雑誌を探していたら、
新幹線の乗り継ぎが悪く、東京発新潟行きの終電になってしまった。
新潟着23:59。
もうそれって日曜日じゃん。
しかも探していた雑誌も見つからず。
それでも夜中に迎えに来てくれた両親に感謝。
日曜日、小雨が降ったり晴れたり。
私のリクエストで会津若松の飯盛山にある「さざえ堂」を見に。
今年、スカイツリーのおかげで世間はにわか建築ブームらしく、
いくつかの雑誌にさざえ堂が取り上げられていて、
そういえば昔行ったよなぁと思いだし、行きたくなったので。
会津まで運転(帰りは父親運転)。
喜多方でラーメン食べ、白虎隊のお墓にお参りして、さざえ堂。
やはり素敵。神社仏閣いろいろ見てからこれを見ると、また格別。
月曜日、新潟市内へ。
お決まりでみかづきのイタリアンを食べる。
この日の夕飯がハンバーグだと分かっていながら、
ハンバーグイタリアンが期間限定だというので、それを食べる。
伯母から市内のデパートに入っているパン屋さんのお遣いを頼まれた。
後は会社の後輩や友達にいろいろ送ったり。
土曜日に買いそびれた雑誌をようやく購入。
火曜日、台風接近で飛行機が飛ぶかどうかやきもき。
午前中は近所の神社に後厄のお祓いへ。
やはり今年も宮司さんと一対一でした。
お昼前に、搭乗予定の飛行機の欠航が決定。
15時ごろ新潟発。17時東京着。
すぐ東海道新幹線に乗り換え、西へ向かうが、静岡はものすごい荒天。
豊橋を過ぎたあたりで「徐行運転」宣言があり、
三河安城手前で15分ほど緊急停車。
雨風吹きつけてきて結構怖かった。
それでもそんなに影響なく帰ってこられた。
1本遅れてたら、結構やばかったみたい。
そんなことで最後はトラブルチックに連休終了。
美味しい空気もおいしいご飯も堪能できたので、よしとする。
若干食べすぎたくらい。]]>
後出し
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2012-06-16T19:45:03+09:00
2012-06-16T19:45:09+09:00
2012-06-16T19:45:09+09:00
pocket-xiao
今日ノ出来事
まとまってお店に穴を空けるなと会社から釘をさされているので、
休館日含む三連休となりました。
名古屋新潟って地のりが良くないので、
できればあと1日欲しいところなのですが。
しかも今回あまり天気良くないし。梅雨入っちゃったし。
やることと言えば。
操作を思い出す程度に車に乗って、
後厄のお祓いに行って、
ぐらい。
雨さえ降らなければお散歩する。
イタリアンとぽっぽ焼きは食べないと。
ぽっぽ焼きは新潟の北部で食べられている、黒糖蒸しパンのこと。
主に縁日の出店や、土日はショッピングモールで屋台が出ている。
あとは隠居生活を送るハトたちと戯れて、
田んぼのカエルの合唱を聞きながら眠るくらい。
そんなとこ。
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思い出したように見る程度ながら
http://walaco.exblog.jp/18442491/
2012-06-14T23:29:57+09:00
2012-06-14T23:30:01+09:00
2012-06-14T23:30:01+09:00
pocket-xiao
いとし、しほらし、かはいらし
要潤扮する未来の人が、日本のいろんな時代にタイムスリップして、
その様子をリポートする、という、いかにもNHK的な、
若干前時代的な番組ではあるのだけど。
何が良く出来ているかって、「言葉」がね。
タイムスリップした先の、その時代のその地方の言葉が、
再現しうる限りできちんと話されていること。
ゆえに、日本語なのに字幕が出る。
それが本当かなんて、誰も分からないんだから、
普通の時代劇みたいに、現代語でやったって何の文句もないのに。
以前、九州の防人のリポートの時(たぶん戦国後期)に、
その防人たちの言葉が、ほとんどヒアリングできないような単語やイントネーションで、
でも「あぁ、昔の美しく聞こえそうな大和言葉だなぁ」って思って。
それに感心してから、一目置くようになった次第。
台本書いている人も、演じてる役者さんも、大したもんです。
あと、セットや衣装が汚い、というか、生活感がきちんと出ているところ。
ぬかるんだ道とか、ボロボロの着物とか、ボサボサの髪とか、
たぶん昔の庶民はこんな感じなんだろうな、って、人間臭さが見える。
最近のNHK時代劇ならではの、古臭い演出。
しかも1回毎にテーマが違うので、
気が向いたときに気楽に見られるのが良い。
こういう「日本の昔」のきちんとした表現方法があるんだね、って、
良い提案をしてくれる番組です。]]>
奈良旅
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2012-06-07T22:29:46+09:00
2012-06-07T22:29:49+09:00
2012-06-07T22:29:49+09:00
pocket-xiao
今日ノ出来事
先日、奈良の吉野にある金峯山寺に行ってきました。
去年も同じ場所に行ったのですが、去年は桜を見たついでに、
改修工事中の本堂を見た、くらいでした。
今回は改修工事が終わり、その記念もあるのか、本尊を公開しているというので。
この本尊というのが、三体の青塗りの権現様。
JR東海の今年の奈良キャンペーンの主役なので、関東でもCM流れていたはず。
ポスターが本当に素晴らしくて、これは行かねば!と決意するに十分。
本当は桜の季節に行きたかったのですが、日程が合わず、新緑の時期に。
いやぁ、すばらしかった。
あまり極彩色の仏像にお目にかかる機会が無い、ということもあり、
憤怒の形相であんなに大きなものを初めて見たので、本当に圧倒されました。
だいたい大きな像って、大仏とか観音様みたいに、優しい顔してるから。
邪気を跡形なく祓ってくれるに違いない。
表情、色彩、サイズ、雰囲気、どれを取っても超一級品。
これだけ素晴らしいものを奈良の山深くでしか見られないとか、
それだけでもわくわくです。
宗論をするつもりは無い、という前置きをしますが、
仏教の、受容と威嚇を同居させてしまう部分は面白いと思います。
愛と慈しみを押し出した宗教の文化からしたら、
崇拝の対象がなんであんなに怒ってるの?って不思議だと思う。
怒っているのはその人にじゃなくて、その人の周りや内面の悪いものにだよ、
って説明して、理解してもらえるのかな。
ちなみに私は以前は半伽思惟像みたいな、柔らかい仏像が好きでしたが、
最近は持国天像の威嚇にばかな惚れようです。
どこの四天王の持国天も、例外なくかっこいい。
歳ですかね、これは。
今の人生の様相、ですかね。
この日はゆっくり吉野山を散策しようと思ったのですが、ものすごい雷で。
諦めて橿原神宮、薬師寺と奈良の神社仏閣めぐりとしました。
薬師寺でまた雷と遭遇しちゃったんですけどね。
薬師寺の三尊像も良かった。
何年か前に東京で薬師寺展を見たときと同じく、
私はやっぱり月光像にひかれました。
文化的な女子的な一日。
だと思う。
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