2012年 08月 21日
こんなにここを放置したこともないのですが、 日常のちょっとした事は顔本でちょいと書けば済んでしまうので、 なかなかこちらまで辿り着けません。 8月は前半~これまでずっと風邪を引きずってしまい、 しかもお盆という繁忙期にかかって休みが無く、 悲惨な生活を送っておりました。 やっと回復したと思ったら、もう夏が終わりますね。。。 最近見たものを備忘録的に書いておきます。 7月の終わり、猿翁、猿之助の襲名披露と、市川中車(香川照之)のデビューと。 中車は喉を痛めていたようで、非常に聞きとりづらかった。 まだまだまだまだ、歌舞伎の人じゃないなぁ。 舞台の人でもなかったかもしれない。 すっかりTVの人になってしまっていた感が強い。 本人がやるっていうんだから、頑張ってほしい。 ずっと見たかった「黒塚」という歌舞伎舞踊。 おばあさんに姿をやつした鬼婆が、ふと若いころを思い出し、 満月の下で自分の影を追って楽しそうに踊るところから一転、 見顕しで鬼婆になって人を襲う、という変化の楽しめる内容。 きっと猿之助が歳をとるにつれ、良いものになっていくに違いない。 また見たい。 猿翁のことは悲しくて書けない。 短歌ぐらいのセリフすら、もう言えなくなっていた。 役者の晩年を見るのは、とてもつらいことだ。 8月の頭、再び歌舞伎。13年ぶりに見る「伊達の十役」という珍しい演目。 一人の役者が性別も年も立場も違う十役を、40回以上の早替わりで演じるという、 アホみたいな(=褒めてる)お芝居である。 これまでは先代の猿之助が一手に演じていたが、最近は海老蔵が継承している。 手品をやっている人間として、この演目ほど気持ち悪い演目はない。 早替わりのためにイリュージョンの手法がかなり用いられているが、 それが不思議さのためではないということが、妙な気分になるのだ。 手品じゃなく、不思議さを突きつけられるあの感じ。 この演目の場合、その現象の上にストーリーが進行するので、 そこいらのイリュージョンよりもうんと高等だと思うのね。 今回は、海老蔵の若いなりの芝居だったな、という感じ。 私にとっては13年前に見た先代猿之助の十役の方が良かった。 久しぶりに映画を見た。 よりによって、「ヘルタースケルター」を。 なんか、エグロいものを見たくて。 「おおかみこども~」が私の周りで大絶賛だったのだけど、 間違いなく大泣きしてしまうのがわかっているのが悔しくて、 あえてTVじゃ絶対オンエアされそうにないのを見てやろうと思って。 原作読んでないけど、原作の方が面白いんだろうな、と思った。 あの映画の場合、主人公は桃井かおりだと思った。 蜷川実花の世界観はとても好きなのだけど、 なんか絵的にも音的にも「うるさい」という印象しか残らなかった。 切り取った絵の美しさは絶品なんだけどね。 見終わって、可も無く、不可も無く。 感動も無いけど、うるさい以外の不快感も特に無く、 自分の感情が平坦なまま動かなかった感じ。 隣に座っていた人が前半ずっとポップコーンをバリバリ食べていたので、 気がそがれたというのもある。 食べ物禁止(もしくはそういうエリア設定がある)映画館って無いものかね。 というところで。
by pocket-xiao
| 2012-08-21 01:28
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