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2004年 09月 25日

てじなてじな・2

S大マジシャンズクラブは、とってもいい部活、でした。
私が2年生の時までは・・・。
3年生で、自分が幹部学年になって、
でも私は部外の役職で飛び回ることが多く、
肝心の自分の「部活」の運営にはほとんど口を出さなかったのです。

その結果・・・ダメな部活、になってしまいました。
集合時間を守らない、無断で休む、練習時間だらだらしている、
練習場所にいない、練習日が激減・・・。
マジックの部なんだから、そんなに厳しくなくても・・・
と思われるかもしれませんが、私が入部した当時は
まるで体育会系のように、それはそれは、厳しい部活でした。
厳しい必要があるのかどうかは、よく分かりません。
でも私にとっては、その中で一生懸命やることが、楽しかったのです。

部活に行きたくない、部員に会いたくない・・・。
でも、手品はしたい。
いっそのこと、他の大学のサークルに行っちゃおうか!?
・・・とも思いました。

覚悟を決めたのは、ある人からのアドバイスでした。

「いい演者には、周りがついて行くものだよ。」

もういいや。一匹狼でもいいや。
私は自分のやりたいようにやる。
絶対トップの演者になってやる。

そうして、「マジシャンと、彼に命を吹き込まれた女の子の人形」によるハトの演技
"L'amour est Bleu"ができました。
(自分の中では、誉める部分も、反省する部分も、たくさんある演技です。
でも機会があればまたやってみたい演技でもあります)

これで手品生活終わりだぁ。部活もやめられる。
発表会の打ち上げで、堂々と退部宣言するつもりで、いました。
(元々その発表会で引退なのですが、私は、
部活の人間との関わり自体を切ってしまいたかったのです)

ところがその打ち上げで、トンデモナイことが起きたのです。
演順ではじまった「ひとりひとこと」、
2人目(男・スライハンド)が突然泣き始め、
演者・スタッフ・そして身近なOBまでもが、みんな、泣いてしまいました。
その中で、何人かの部員が私への感謝のコトバを言ってくれたのです。

「わらがいたから、がんばろうって思えたよ」という同期。
「盛り上がりをちゃんとをつなぎたくて、がんばりました」という私の前の演者。
「この部に来てくれてありがとう」というOB達。
発表会数日前に叱って泣かせた後輩さえも、
私に面と向かって「ありがとうございました」と言って、また泣きました。

そんな状況で、退部なんて言えるわけもないし、
実際言う気も無くなってしまいました。
なんだ、みんな、いい人じゃん。
いい、部活じゃないか。
ここに、居ても、いいのかなぁ。

私はS大マジシャンズクラブOGとなりました。

てじなてじな2・・・完

by pocket-xiao | 2004-09-25 02:03 | 雑言タハゴト


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