2007年 05月 09日
先日、仕事場で「前首相」を見ました。 オープニングレセプションに出席するために来ていたようです。地元だし。 未だかつて無い物々しい警備。うろうろする黒服SP。 現役だったらもっとすごいんだろうね。 そんな中、当人はトレードマークのライオンへアーにグレーのスーツ、 海を意識したのか綺麗な青のネクタイをしめて登場。 50メートルほど、前庭のアプローチを登って来ました。 その日は天気がとても良く、前庭から海を臨む景色も綺麗で、 それに対して感想を言っていたのか、 大きなジェスチャーをしながら歩いていました。 あぁ、この人の存在感ってこれなんだな、と思った瞬間。 そんなに体格の良い人ではない。 小兵、だと思う(←お前が言うな)。 そんな彼が、短命政権が当たり前になっているこのご時勢に 思いのほか長いこと一国の首相足りえたのは、 言葉、話し方、身振り手振りにパワーがあったから。 説得力があったから。とりあえず、任せておきたくなるから。 この一般論は、実に正しいらしい。 たぶん彼は、その「パフォーマンス」を小躯ゆえに身に付けたんだろうな。 その手法は正しいと思うし、とても同感できる。 小さいならば、大きくはなれないのだから、 せめて大きく見せる努力を。大きく見える努力を。 そのパフォーマンス能力を天性に備え付けている人もいれば、 努力して身に付けた人もいる。 前首相は天性もあり、努力もした人なんだろうな。 姿勢、歩き方、表情、身振り手振り、言葉、語調、声の大きさ、着る物 自分を大きく見せられるものはたくさんある、いろいろできる。 「やっぱりオーラが違うよね」と言っていた人が多かったけど、 オーラは見えないので、そのへんはよくわかりません。 ただ、存在感の違いだけは明確。 前首相の語録って、たぶんたくさんあるのだろうけど、 いちばん印象に残っているのは、大相撲の表彰式で貴乃花に向かって言った 「感動した!おめでとう!」 です。この他には何も言わなくて正解。 このふたことに、ぎゅぅっと詰まったたくさんの言葉があるような気がする。
by pocket-xiao
| 2007-05-09 00:40
| 雑言タハゴト
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